2025年9月

今月は釜石市議会の定例会が開かれます。私は今回の一般質問で「産後ケア」「幼保小連携」「学校規模適正化」の3つを取り上げます。いずれも子育てや教育に直結する大切なテーマです。

まず「産後ケア」についてです。産後ケアとは、お母さんと赤ちゃんが出産のあとに安心して過ごせるように支える仕組みです。お母さんの体や心を休めること、子育てを一人で抱え込まないようにすることが目的です。実はお父さんにとっても必要です。育児と仕事の両立に悩み、孤立してしまう父親は少なくありません。父親をケアすることは、結果的にお母さんの安心にもつながります。また、出産したお母さんの死亡原因で一番多いのは自殺であり、特に産後2か月目に多いとされています。命を守る観点からも、産後ケアは欠かせない取り組みです。

次に「幼保小連携」です。これは幼稚園や保育園、こども園と小学校をつなぐ取り組みです。まだあまり知られていませんが、以前は園と小学校がまったく別の世界で、入学のときに子どもや家庭が急に切り替えを迫られていました。今は国の方針で「スタートカリキュラム」というプログラムが広がり、遊びや学びを小学校につなげる仕組みが進められています。しかし釜石での聞き取りでは、園と小学校の先生が直接話し合う機会が少なく、子どもの発達や学びが十分に共有されていない実態が見えてきました。このままでは制度が形だけに終わってしまう危険があります。

そして「学校規模適正化」です。8月23日の最後の説明会で、1歳のお子さんを育てているお母さんが「6年後に希望が持てなければ、釜石から出て移住するかもしれない」と発言されました。とても重い言葉です。同じような不安を抱えている子育て世代はほかにもいると思います。市長がこの声をどう受け止めるのか、しっかりと伺います。

子どもを産み、育てる。こども園で遊びながら学び、小学校に進む。そしてその小学校が本当に子どもたちにとって学びの場となるのか。これは市民にとって切実な課題です。「子育て支援」と「教育の充実」は小野共市長の重点施策です。私は議会で、この分野に真正面から踏み込んでいきます。

釜石市議会議員むらたのぶゆき村田信之 活動報告

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村田 信之 むらたのぶゆき
高校のときにはラグビーで汗をかき、大学生では記事を書いていました。
人材育成に20年、政策スタッフとして18年、人と情報のネットワークをしっかりと築いてきました。
早稲田大学客員准教授、立教大学兼任講師、京都芸術大学客員教授、内閣官房専門調査官、ジャーナリスト田原総一朗スタッフなどを歴任。
参議院議員の蓮舫さんとの離婚を機に、2020年8月に釜石に移住。釜石と東京との2拠点生活をしながら、釜石ラグビー応援団、NEXT KAMAISHIに参加。
釜石の人育て、街づくりにかかわってきました。

防災士 No.252382
ユニバーサルマナー検定2級
早稲田大学政治経済学部政治学科卒、早稲田大学大学院公共経営研究科修了、公共経営学修士(専門職)
一般社団法人ストーンスープ 代表理事