少子化が進み、子どもの数が減ってきました。
釜石市でも、年間の出生数は100人前後。 市内には小学校が9校ありますが、このままいけば、1学年あたりの児童数が10人を切る学校も出てきます。

全国の過疎地域では、小中学校の統廃合が加速しています。
釜石市でも、「学校規模の適正化・適正配置」の基本方針が策定され、「学校の統合」が前提として検討されています。

もちろん、市民を交えた委員会で議論がなされ、PTAや地域、子どもたちの声も集められています。
けれども提示されているのは、「統合する」か「統合しない」かという二択だけです。

岐阜県山県市では、第三の選択肢「山県学園構想」が動いています。
そこでは、小規模校同士が週に数回合同授業を行い、体育や音楽、英語など専門性の高い教科は中学校の教員が指導しています。
小規模校のよさと中規模校のよさを組み合わせた新しいモデルです。

釜石では出産できる医療機関がありません。
市民は隣の大船渡市にある県立病院で出産することになります。
出産後のケアも、心理的・身体的なサポートが十分とは言えません。

それでも多くのご家族が、リスクとコストをかけて、釜石で子どもを育てています。
その先にある義務教育が魅力あるものでなければ、果たして釜石で子育てをしたいと思っていただけるでしょうか。

人口の自然減は避けられないものですが、社会減は政治と行政の責任です。
この課題について、6月の議会で取り上げます。

釜石市議会議員むらたのぶゆき村田信之 活動報告 2024年下半期

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村田 信之 むらたのぶゆき
高校のときにはラグビーで汗をかき、大学生では記事を書いていました。
人材育成に20年、政策スタッフとして18年、人と情報のネットワークをしっかりと築いてきました。
早稲田大学客員准教授、立教大学兼任講師、京都芸術大学客員教授、内閣官房専門調査官、ジャーナリスト田原総一朗スタッフなどを歴任。
参議院議員の蓮舫さんとの離婚を機に、2020年8月に釜石に移住。釜石と東京との2拠点生活をしながら、釜石ラグビー応援団、NEXT KAMAISHIに参加。
釜石の人育て、街づくりにかかわってきました。

防災士 No.252382
ユニバーサルマナー検定2級
早稲田大学政治経済学部政治学科卒、早稲田大学大学院公共経営研究科修了、公共経営学修士(専門職)
一般社団法人ストーンスープ 代表理事